モーツァルトのオペラ《羊飼いの王様》が神奈川県民ホールで上演されることが決定しました。この公演は、神奈川県民ホールと藤沢市民オペラの初めてのコラボレーションとして行われます。公演は2025年4月からの休館に向けた準備期間に、お客様に向けて上質なオペラ体験を提供する目的で行われます。
この作品は、モーツァルトが19歳で作曲したもので、王位と真実の愛の間で葛藤する青年を描いた、心温まるストーリーを持っています。オーストリア皇太子の訪問を祝うために特別に制作されたこのオペラは、初演時と同じく演奏会形式で演じられます。
舞台設定は、レバノンのシドン郊外の美しい田園風景。主人公アミンタは、父が亡くなった後、羊飼いとして静かに暮らしています。彼の恋人であるエリーザは、現王の娘タミーリをかくまっているという設定で、二組の恋人たちが織り成す物語が展開されます。また、背景にはマケドニアのアレッサンドロ大王が絡んでおり、王位の行方や恋の行く末をめぐるドラマが華やかに描かれます。
この貴重な上演は、オペラ指揮者として名高い園田隆一郎が率いる下で、トップクラスの歌手陣が集結します。砂川涼子、森麻季、中山美紀のソプラノや、小堀勇介、西山詩苑のテノールがあらゆる魅力を込めた歌唱を披露し、神奈川フィルハーモニー管弦楽団がその音楽的情熱を支えます。
公演は2025年11月8日と9日の2日間、藤沢市民会館大ホールで行われ、開演は両日とも14:00です。チケットは全席指定で、料金はS席6,500円からC席3,500円まで。特に25歳以下の方にはU25割引も用意されています。
さらに、モーツァルトオペラ《羊飼いの王様》に関連する企画も用意されています。青島広志先生によるレクチャーコンサートなど、モーツァルトの音楽をより深く感じられるイベントです。詳細は公式サイトで確認できます。
神奈川県民ホールおよび藤沢市民オペラの歴史に新たな一ページを加えるこの企画に、多くの熱意と期待が寄せられています。オペラファン、音楽好きの皆さん、是非ご参加ください!