子育て世代の夏休みストレスとおうちエンタメの実態調査

子育て世代の夏休みの実態

2025年の夏休みが近づく中、親たちにとっての「おうち時間」がどう影響を及ぼしているか、パナソニック株式会社による調査結果から見えてきました。本調査は、首都圏で小学生以下の子どもを持つ20代から50代の男女800人を対象に実施されました。調査の結果、夏休み中に感じる親のストレスや、それに対するリフレッシュ方法が詳細に明らかになりました。

増加するストレス

調査対象者のうち、55.5%が「普段よりストレスが増えた」と答えました。その理由は主に「3食の準備」が56.5%、次いで「子どもに常に付き合う必要がある」が55.2%、「自分の時間が減る」が49.1%と続きました。特に、働きながら育児をしている親にとって、夏休みは自分の時間を捻出するのが難しい時期であることが浮き彫りになりました。

限られたひとり時間

さらに、親の「ひとり時間」についても調査が行われ、74.6%が1日2時間未満と回答しました。その中には「ほぼない（30分未満）」と答えた人が2割を超えており、特に30代女性では51.7%が「1日30分未満」と述べています。家事に追われる中で、まとまった自由時間が取れない状況があることがわかりました。

リフレッシュ手段はYouTube

夏休み中におけるリフレッシュ手段として最も多かったのは「YouTubeでの視聴」であり、33.8%がこの方法を選びました。次点には「ドラマやアニメ・映画を観る」という回答が32.9%に上りました。視聴タイミングとしては、72.1%が「子どもが寝た後」と答え、約4割が夜更かししてまで好きなコンテンツを楽しんでいることが確認されました。

音楽や動画を流しながら

家事をしながら音楽や動画を見ることを実践している親も53.3%に達します。YouTubeが69.0%と最も多く、次にテレビが50.4%という結果が出ています。忙しい日常の中で「ながらリフレッシュ」が定着しているようです。

課題も露呈

一方で、調査には「音量を上げられない」「再生中に子どもによって中断される」といった課題も浮き彫りになりました。おうちエンタメでは、自由に楽しむことが難しい現実もあるようです。家庭内の事情に合わせた工夫をしながら、エンターテイメントを楽しむことが求められています。

子どもが寝た後の貴重な時間

子どもが寝た後に「やっと自分の時間が持てる“貴重なひととき”」と感じている親は39.3%に達し、ネット動画や音楽視聴は育児の合間の貴重なセルフケア手段であることが示されました。これまでの調査からは、子育て世代にとって、自宅でのリフレッシュ方法として電子デバイスが大切な役割を果たしていることが見て取れます。