ミュージカル「東京リベンジャーズ」ライブ公演、感動の幕開け！

2023年10月31日、東京・日本青年館にて、ミュージカル「東京リベンジャーズ」ライブ『リベミュ祭東卍ROCK百花東卍の乱』が開幕しました。この公演はシリーズ初のライブ形式であり、原作である和久井健の漫画を基にした新たな試みとなっています。これまでの舞台シリーズとは異なり、主人公である花垣武道の“リベンジ”をミュージカルで描き出すという新たなアプローチが魅力です。

本ライブには、演出の三浦香や脚本・作詞を担当する赤澤ムックが再結集し、主演の竹中凌平をはじめ、北村諒（佐野万次郎役）、井阪郁巳（龍宮寺堅役）、佐藤信長（橘直人役）などおなじみのキャストが揃いました。武道の物語が新たな形で演じられる今回、注目の内容は何でしょうか。

ゲネプロ公演が行われた会場には祭りの雰囲気が漂い、登場キャラクターののぼりが並び、バイクのマフラー音が鳴り響く中、ライブがスタート。まず姿を現したのは花垣武道役の竹中凌平であり、その存在感は圧巻でした。武道が自らの声で「総長！」と呼びかけると、登場したマイキー役の北村諒が観客を盛り上げる宣言をし、約1時間50分にわたるノンストップのパフォーマンスが始まりました。

今回のライブでは、武道がマイキーから初任務を任される夢の中の設定が物語の基盤となっており、その中で武道は秋祭りを盛り上げる役割を全うしようと奮闘します。彼の一生懸命さや、お祭りを楽しむ姿勢は観客に伝わり、共感を呼んでいました。

全30曲に及ぶ楽曲がライブ用にアレンジされ、それぞれが新しい表現で登場しました。特に「俺たち溝中五人衆」や「はじまりの風」といったポップなナンバーは、より陽気に演出され、観客の熱気を一層高めました。ライブの特別感が全体を包み込み、ひとつの大きな盛り上がりを生み出しました。

武道の夢という設定を活かし、キャラクターたちの日常やお茶目な一面がコミカルに表現されており、視聴者に親しみやすさを与えました。また、初演以来のキャストや新たな演出が加わり、SNSでも話題を呼んだ「Dominate You」のライブバージョンも披露され、観客からは歓声が沸き起こりました。

東京卍會のメンバー以外にも、ライブならではの交わりが見られるシーンが多く、橘直人と少年武道の絡みなど、原作では実現しなかったキャラクター同士の密接な関わりも楽しめました。それぞれのキャラクターが新たな表情を見せる中で、観客も一緒に盛り上がる一体感が生まれていました。

また、リベミュからのゲストも参加し、舞台版とミュージカル版の取得を超えた交流が実現。これにより回ごとの特色が生まれ、毎公演異なる楽しみが加わりました。

ライブの最後には、カーテンコール曲としてお馴染みの「Hard road Rock!」が演奏され、観客とキャストが一体となってこの瞬間を共有しました。ペンライトが煌めく中で、一緒に作り上げた空間の熱が感じられ、参加者全員がこの特別な体験を楽しむことができました。

このミュージカル作品は、ただのエンターテイメントにとどまらず、観客に“リベンジ”の物語を新たな形で届けることに成功しています。竹中凌平が言ったように「リベミュと祭りの相性がいい」の一言に尽きるほど、作品に宿るエネルギーがしっかりと引き出されたステージでした。今後も続く公演を、ぜひ生で体感してほしい。