PK shampoo tour 2026 -Planet Parade- ファイナルレポート
PK shampooが7月17日、東京のZepp DiverCityにて「PK shampoo tour 2026 -Planet Parade-」のファイナル公演を行った。この全国ツアーは、5月27日にリリースされたメジャー3rd EP《尊い偽星》を基に展開され、全国7都市を巡回する形で行われた。各地では、時速36km、トップシークレットマン、tricot、the bercedes menz、アフターソウル、9mm Parabellum Bulletなどのアーティストとツーマン形式で共演してきた。ファイナル公演は特別にワンマンでの開催となり、多くのファンが詰めかけた。
ツアーのテーマである《尊い偽星》は、PK shampooの音楽的アイデンティティを象徴する言葉だ。ボーカルのヤマトパンクスは、その意味を「本物より質の高い偽物が存在し得る」と語っており、バンド自体が届かない場所に向かって手を伸ばし続ける様子が反映されている。そんな彼らが迎えたワンマンの初日、会場の雰囲気は最高潮に達していた。
開演前のBGMに流れるのはお馴染みの《ボレロ》。暗転を迎え、会場が歓声に包まれる中、メンバーが順に登場し、彼らの名を叫ぶ。その瞬間、期待感が会場中を満たした。
オープニングナンバーは《還らざる光》。この曲はEPのリード曲でもあり、2段階のイントロが特徴だ。サビの短い曲が好まれる現代の音楽シーンにおいて、このような構成を選んだのは、PK shampooの強い意志の表れと言える。そして、ヤマトが「PK shampooです、よろしくお願いします」と挨拶を交え、《天使になるかもしれない》へと繋がっていく。
会場のファンは一体となり、手を挙げて応える。ヤマトは「このまま天使になり、銀河まで飛び去ろう」と叫び、《SSME》に移行した。MCではマネージャーから渡された缶チューハイを飲む姿に観客は和み、ヤマト自身も「いじわるな猿」と自らの髪型をネタにし、笑いを誘った。
その後、《旧世界紀行》が演奏され、ヤマトは「新世界に行こう」と新しい旅路を示唆する。《新世界望遠圧縮》では、情緒豊かなサウンドの中でメンバーの一体感が際立った。
ツアーを振り返るMCでは、エピソードが紹介され、観客との距離感が縮まる瞬間が多く見られた。特に、《善人は眠れない》の演奏後のトークでは、ヤマトが前日の飲みすぎを笑い話にする場面もあり、彼らの明るいキャラクターにファンはさらに熱狂した。
「間違った選択をしてきたが、今日の僕たちに出会えて本当に良かった」を語るヤマトの言葉は、彼自身の成長を感じさせた。メンバーの演奏中に起きたトラブルにも柔軟に対処し、最終的にリズムを取り戻す過程で、観客との一体感が一層深まった。
続いての《第三種接近遭遇》では、会場内に鼓動が響き、最後の《天王寺減衰曲線》で観客が一丸となる姿は圧巻だった。アンコールでは次回のイベント《Road To PSYCHIC FES》の発表があり、ヤマトの個人的な思い出話も織り交ぜられた。
「売れることを恥ずかしがらず、バンドを続けるために努力しよう」とのメッセージは、彼らの新たな決意を感じさせ、その核心にはファンとの絆があった。ライブのラストに演奏された《ひとつのバンドができるまで》に込められた思いが、音楽の力で繋がっていることを強く実感させる終幕となった。
観客と彼らが共に描いたストーリーは、これからも続く。PK shampooは偽物の星になることを選び、確かにその光を放ち続けている。彼らの音楽がこれからも多くの人に愛され続けることを祈ってやまない。