Z世代のセルフケア事情「ととのう」の実態を徹底調査
近年、サウナブームに乗り、「ととのう」という言葉が広まりを見せていますが、このトレンドはサウナに限らず、さまざまな場面に拡大しています。これを受けて、Z世代やY世代による「ととのう」の習慣について、新たな調査が実施されました。この調査を通じて見えてきたZ世代のセルフケアの実態を詳しく解説します。
調査の概要
『僕と私と株式会社』が実施したこの調査は、全国のZ世代(15~28歳)、Y世代(29~45歳)、X世代(46~60歳)を対象に行われました。結果として、Z世代の約33%が「ととのう」を意識していることが判明し、世代別に見ると特に若い世代が強い傾向を持っていることが明らかになりました。
Z世代は日常的に「ととのう」意識を持つ
調査では、Z世代の94%が「ほぼ毎日」とまではいかないものの、「週に数回程度」意識して「ととのう」ことを実践しているとの結果が出ました。この習慣は、Y世代との差もわずかで、X世代に比べて明らかに高いことがうかがえます。
金曜日の夜はひとりでリフレッシュ!
特に注目すべきは、金曜日の夜に一人で「ととのう」という行動です。Z世代の65.8%がこの時間を大切にしていると回答しており、他の世代に比べて自己充実のための時間を優先していることが感じられます。
「ととのいたい」理由:ネガティブからポジティブへ
Z世代が「ととのいたい」と思うのは、疲れや不調を解消するためです。首位には「勉強やバイトで疲れたとき」が挙げられ、続いて「なんとなくモヤモヤしたとき」「イヤなことがあったとき」が続きます。これらはすべて、ネガティブな状態からポジティブな自分に戻りたいという気持ちが表れています。
SNSも影響を与えるセルフケア
驚くべきことに、「ととのいたいきっかけ」の2位には「SNSの影響」が上がっています。Z世代は、SNSで見たトレンドや有名人の習慣から肌や心のケアを学び、それを実践することで自己管理を意識するようになっています。あるインタビューでは「忙しい中でもセルフケアしている人に憧れます」と語る学生も多く、SNSが彼らの意識形成に大きな役割を果たしていることがわかりました。
感情も整える「ととのう」
Z世代が「ととのうため」に行う活動としては、映像鑑賞(35.0%)や音楽視聴(34.7%)が上位を占めています。サウナやストレッチが支持される一方で、身近な娯楽を使って心を整える手段の多様化が進んでいることも特徴的です。特に「推し活」に関しては、支持層が急増しています。
今後注目される筋トレ
調査の結果、Z世代が今後試してみたい「ととのい方」では、筋トレが注目を集めています。多くのZ世代が「推しやインフルエンサーの筋トレ動画を観ながらやってみたい」と考えているようです。これは、楽しみながら身体を整えようとする傾向が強まりつつあることを示しています。
結論
この調査により、Z世代は「ととのう」を通じて心と身体のリフレッシュを図り、ポジティブなライフスタイルを求めている姿が浮き彫りになりました。SNSやセルフケアの方法が多様化し、彼らの生活に新たな選択肢を与えている点も注目です。今後のZ世代の更なる成長と「ととのう」に注目し続けたいと思います。