井上ゆかりが故郷徳島でリサイタル、秋の夜に美声を響かせる

井上ゆかり、故郷で珠玉のリサイタルを開催

2025年10月10日（金）に、阿南市文化会館夢ホールにて、徳島出身の国際的ソプラノ歌手・井上ゆかりによる待望のリサイタルが行われます。このリサイタルでは、共演に実力派ピアニスト・上原慎太郎を迎え、魅力的なプログラムをお届けします。

井上ゆかりは、国内外のオペラハウスやコンサートで多くの聴衆を魅了してきました。東京藝術大学を卒業後、彼女は早くからその才能を認められ、松田トシ賞を受賞。その後も全国学生音楽コンクールで第1位に輝くなど、数々の賞を受賞し続けました。さらに、新国立劇場オペラ研修所の修了後にはイタリア・ミラノに留学し、トーティ・ダル・モンテ国際声楽コンクールなど、ヨーロッパの著名なコンクールで次々と入賞するなど、確固たる国際的なキャリアを築き上げてきました。

国内では、東京二期会の『魔笛』におけるパミーナ役、藤原歌劇団の『カルメン』でのミカエラ役、小澤征爾音楽塾の『ラ・ボエーム』でのミミ役など、数多くの主要なオペラで主役を演じる実績があります。加えて、「題名のない音楽会」への出演や、数多くのオーケストラとの共演においてもその歌声を披露してきました。

2008年以降は徳島を拠点とし、リサイタルの活動に力を注ぐと同時に、オペラユニット・ブランディーヴァの代表としても地域文化の振興に貢献しています。このような長年の功績が評価され、2023年3月には徳島県文化芸術賞を受賞しました。彼女はまさに、故郷の誇りといえる存在です。

今回のリサイタルでは、多彩なプログラムが予定されており、「ちいさい秋みつけた」、「赤とんぼ」、「秋の空～八木重吉による五つの歌より」、「ほうすけのひよこ」、「歌劇『夕鶴』よりつうのアリアさよなら」など、幅広い世代に親しまれる楽曲が取り上げられます。秋の夜、井上ゆかりの美しい歌声と、上原慎太郎のピアノが織りなすハーモニーは、聴衆に心に残る体験を提供することでしょう。

詳細は以下の通りです。