音楽の未来をつなぐ「we are SNEAKER AGES」全国大会
2024年12月22日、グランキューブ大阪で「we are SNEAKER AGES」第4回全国大会が行われました。この大会は、全国から377校が参加し、厳しい予選を勝ち抜いた20校がそろって軽音楽の腕を競い合う、まさに“軽音楽部の甲子園”と言えるイベントです。大阪芸術大学がトップサポーターとして長年この大会を支援しており、今回はその成果が色濃く表れていました。
大会の背景と目的
「we are SNEAKER AGES」は、軽音楽部に所属する学生たちが学外で自らの演奏を披露する数少ない場の一つです。そのため、音楽経験を積む貴重な機会を提供したいという思いから、2021年に初めて全国大会が実施されました。毎年多くの学校が参加し、学生たちの活躍の場として定着しています。
当日は、参加校の生徒、応援に駆けつけた同級生や先生たち、さらに家族や友人も集まり、熱気溢れる雰囲気が会場を包みました。競技形式の演奏では、3分から5分以内の自由曲を披露し、それぞれの学校の特色を表現する機会が与えられます。演奏を終えた後の参加者たちの笑顔と感動は、この大会がいかに特別なものであるかを物語っていました。
受賞校とその演奏
今年の大会では、「グランプリ・文部科学大臣賞」を含む7つの賞が用意されており、優れたパフォーマンスが評価されました。その中でも、大阪芸術大学賞を受賞したのは、「負け犬にアンコールはいらない」という曲を披露した枚方市立招提中学校の軽音楽部です。彼らは関西地区大会を乗り越え、初めて全国大会に出場した中学校としての歴史を作りました。
演奏スタイルはユニークで、メンバーたちは犬の耳が付いたカチューシャを身につけて登場し、曲の途中でそれを捨て去るパフォーマンスを見せました。この演出には、成長や自分自身を見つめ直すメッセージが込められており、観客はその心情に深く共感しました。部長でボーカルの杉本さんは「短時間で集中して練習を重ねてきました。多くの方々に支えられ、感謝の気持ちでいっぱいです」と語り、喜びを隠せない様子でした。
応援の力
また、副部長の宮崎さんは、同級生から贈られた千羽鶴や応援ビデオが心に響いたと語り、「たくさんの人に応援してもらい、本当に幸せです」と感謝の言葉を述べました。このように、仲間や観客の応援が彼らのエネルギーになり、素晴らしいパフォーマンスにつながったのです。
今後の展望
大阪芸術大学は今後も、学内での活動だけでなく、コンクールや産学連携プロジェクトを通じて、若い才能の発掘・育成に力を入れていく方針です。音楽を通じて未来のスターが育っていくことを期待しています。さらに、1月28日からは、全国大会の全演奏とインタビューをラジオ大阪で特別番組として放送予定です。この番組を通じて、大会の感動を再び味わうことができるので、ぜひお楽しみください。
おわりに
「we are SNEAKER AGES」は単なる音楽大会にとどまらず、若者たちが自らの夢に向かって一歩踏み出すきっかけとなる、重要なイベントです。来年もさらなる成長を見せる軽音楽部の姿を期待しましょう。