Himari、デッカ・クラシックスと契約
日本の若手ヴァイオリニスト、Himariが世界的に有名な音楽レーベル、デッカ・クラシックスと独占契約を結んだことが発表されました。Himariはわずか13歳という若さで、名門英国レーベル史上最年少の女性アーティストとして注目を集めており、その才能に多くの期待が寄せられています。
この契約に先立ち、HimariはデビューEPのリリースを予定しており、その中からフランツ・ワックスマンの「カルメン幻想曲」とエイミー・ビーチの「ロマンス」が、3月18日より配信されることが決定しています。Himariは「デッカ・クラシックスと契約できてとても嬉しい」とコメントし、リスナーに自らの演奏を楽しんでもらうことを願っています。
驚異の若き才能
デッカ・クラシックスのレーベル・ディレクター、ドミニク・ファイフは、Himariの才能を「時代を越えるものであり、技術的にも純粋さや音楽性、どの世代にも共鳴する気質を持っている」と賞賛しています。また、デッカ・レコードの共同社長たちも彼女の若さと卓越した技術に驚きを隠せないようで、「Himariの能力は驚異的」と評価しています。
Himariの音楽のルーツを考えると、彼女は幼少期から世界の名演奏に触れて育ってきました。ベルリン・フィルやウィーン・フィルの演奏を間近で聴き、日本に来た際にはオーケストラのメンバーと出会うことで、共演を夢見るようになったそうです。彼女はこの春、ベルリン・フィルの定期公演でヴィエニヤフスキの「ヴァイオリン協奏曲第1番」を演奏する予定で、すでに全公演は完売しています。22日の公演は、デジタル・コンサートホールで生配信されるため、世界中のファンもその演奏を楽しむことができます。
音楽家としての成長
Himariは3歳からヴァイオリンを始め、6歳の時にはすでにプロオーケストラとの共演経験を持つという才能の持ち主です。2022年にはフィラデルフィアの名門カーティス音楽院に入学し、著名なヴァイオリニスト、アイダ・カヴァフィアンの指導を受けています。彼女の演奏は、特に若さゆえの独自で新鮮な視点から生まれる深い感情表現と技巧で、多くの聴衆を魅了しています。
彼女は既にリピンスキ・ヴィエニヤフスキ国際ヴァイオリンコンクール、アルトゥール・グリュミオー国際コンクールなど、数々の国際的なコンクールで首位を獲得しており、その評価はすでに国内外で確立されています。
また、2024年12月にはフィラデルフィア管弦楽団と共演する予定で、その際にはマリン・オールソップの指揮により「ニューイヤーズ・イブ・セレブレーション」にも出演します。さらに、ラヴィニア音楽祭や世界の著名な楽団との共演も控えており、Himariのさらなる飛躍が期待されます。
まとめ
Himariのこれからの活動に目が離せない状況です。デッカ・クラシックスとの契約は、彼女にとって新たな表現の場となるでしょう。リスナーは、彼女の並外れた才能と成長を見守り続けることができるのです。今後、音楽界での彼女のさらなる活躍が楽しみです。デビューEPには彼女の音楽の新しい側面が詰まっていることでしょう!