新世代ガレージロックデュオPACIFICAのセカンドアルバム『In Your Face!』リリースと日本公演が話題に

PACIFICA、待望のセカンドアルバムをリリース

アルゼンチン出身のインディーロックデュオPACIFICAが、セカンドアルバム『In Your Face!』をリリースしました。彼女たちは現在ロサンゼルスを拠点に活動しており、その独特なスタイルが注目を集めています。このニューアルバムは、彼女たちの音楽の本質を捉え、新しい魅力を引き出す内容となっています。

アルバム『In Your Face!』の魅力

アルバムの目玉トラックである「Indie Boyz」は、PACIFICAの作風を最も端的に表す楽曲です。皮肉を交えた愛の告白のようなこの曲は、パンクなドラムとエネルギッシュなベースラインが印象的で、夜の喧騒や束の間の恋を描いたものになっています。２人はこの曲を「詩ではなく、バイブスなんです」と特徴づけており、その言葉通り、聴く人に強いエネルギーを与えます。

また、「Fixer Upper」では病んだ関係に対する痛烈な自己認識を持ちながらその過去を振り返り、「Just No Fun」では刺激的な関係を求める感情をさらけ出します。さらに、「Gravity」では失恋をユーモアを交えて表現し、現代の矛盾に満ちた愛の姿を描写しています。

PACIFICAの音楽的進化

PACIFICAは、デビューアルバム『Freak Scene』で自身の不安を音楽に昇華させ、一気に注目を浴びました。このセカンドアルバムでは、より内面的で繊細な部分をさらけ出し、彼女たちの全てを赤裸々に描き出しています。二人の声の掛け合いとユーモア溢れる歌詞が、聴衆の心を掴んで離しません。

さらに、彼女たちのアプローチは、ニューヨークにおけるファンによる資金援助を通じてTAG Musicと契約し、世界中を巡るライブパフォーマンスへと辿り着きました。最近ではセイント・ヴィンセントやマネスキンと共演し、ヘッドライナー公演を各地で成功させています。

日本公演の期待

PACIFICAは、12月に日本に初上陸し、東京と大阪でライブを行う予定です。東京公演は既にソールドアウトとなっており、大きな期待を集めています。彼女たちのライブは、まさにエネルギーの爆発です。オープニングアクトにはバル・ブリガーダが参加し、2日連続の東京公演と大阪でのパフォーマンスが予定されています。

「このアルバムは、まるで友達の絆が育まれる瞬間を見ているかのようです」とニンツェルは語ります。「私たちはその脆さや馬鹿げた部分を隠さずに祝福しています」。