インアゴーラがTikTok Shopで新たな挑戦
越境EC事業を手掛けるインアゴーラ株式会社が、TikTokの新たなショッピング機能を活用し、スマート水槽「Biorium」の販売を始めました。この発表は、6月30日に行われたもので、同社の公式アカウントにショップ機能を追加した上で、本格的な事業展開がスタートしました。これは「ショッピングに国境はない」というスローガンのもと、日本の商品を中国市場に特化して販売する試みです。
高品質な商品と販売手法
インアゴーラは、3月から準備を進めていたスマート水槽「Biorium」を、TikTokのライブ配信を通じて宣伝すると共に、実際に販売に結びつけました。ライブ配信では、約1時間半の間に視聴者数が最大50名に達し、何と19台ものスマート水槽を販売することに成功しました。これにより、高単価な商品でも積極的に購入される可能性があることを証明しました。
マーケティング戦略の多様化
販売においては、自社制作の動画やインフルエンサーとの協業が鍵を握っています。TikTok Shopでは、以下の4つの販売手法を駆使することで、効果的なマーケティングを展開しています。
1. 自社で制作した動画による販売
2. ライブセッションを伴った自社アカウントでの販売
3. インフルエンサーが制作した動画を通じた販売
4. インフルエンサーによるライブ販売
このように多岐にわたる手法を取り入れることで、消費者に対するアプローチが一層強化されているのです。
日本市場でのさらなる展開
インアゴーラは、2021年4月に中国版のTikTok、抖音(Douyin)に初めて参入し、この分野での豊富な経験を持っています。同社は中国市場での成功を背景に、日本でのTikTok Shop事業にも乗り出しました。今後も、TikTok Shop独自の機能をフル活用し、「Biorium」の認知度を高め、販売数を増やす計画です。
セミナーによる知識の共有
また、インアゴーラではTikTok Shopの運営に関心がある企業向けに、「TikTok Shopマスター短期養成セミナー」を開講しています。このセミナーでは、TikTok Shopの運営構造や収益化のノウハウ、効果的なインフルエンサーマーケティングの手法についての実践的な知識が提供されます。
セミナー内容の概要
- - TikTok Shopの基本構造とその特徴
- - 開店までの実務や運営体制の構築
- - 効果的な広告運用やデータ分析
- - インフルエンサーを活かしたマーケティング戦略
- - TikTokライブの活用法
このように、実践的な内容で東京を拠点としたセミナーは、興味を持つ企業に新たな扉を開くことでしょう。料金は15万円(税抜き)で、詳細は公式サイトから確認できます。
結論
インアゴーラの取り組みを通じて、越境ECの新しい展開が見えてきました。今後のTikTok Shopでのさらなる成長に期待が寄せられる中、スマート水槽「Biorium」はその成功の象徴となるかもしれません。消費者にとっても、これまでにない商品を手に入れるチャンスが広がっています。興味のある方は、ぜひTikTok Shopをのぞいてみてはいかがでしょうか。