水戸博之が常任指揮者に就任！新作《Sumo Fantasia》世界初演予定の定期演奏会

水戸博之常任指揮者就任披露演奏会が開催

一般財団法人合唱音楽振興会が主催する「水戸博之常任指揮者就任披露『東京混声合唱団第268回定期演奏会』」が、2025年11月16日（日）に東京都杉並区にある杉並公会堂大ホールで行われます。この公演は、水戸博之が東京混声合唱団（通称：東混）の常任指揮者に就任して初めての演奏会であり、新しい体制のスタートを祝う特別なイベントです。

二人の指揮者による新作初演《Sumo Fantasia》

演奏会の大きな特徴は、合唱作曲家の信長貴富が手がけた新作《混声合唱による Sumo Fantasia》の世界初演です。この作品は、日本の伝統文化である相撲をテーマにしており、「花づくし」「東京場所」などの相撲甚句や、神事・儀礼に関する祝詞などの要素が盛り込まれています。水戸博之と山田和樹の二人の指揮者が共同してこの作品を振り、二人で一つの新たな表現を生み出す試みに期待が高まります。

再演する名作たち

演奏会では、東混がこれまでに演奏してきた名作の数々も再演される予定です。1983年に吉松隆が東混に委嘱した《植物ぷりずむ》、オーストラリアの作曲家S.リークによる《コンダリラ》、そして三善晃の合唱組曲《五つの童画》などがその代表作です。これらは時間を越えて愛され続ける名曲であり、演奏会での再演は特に感慨深いものとなるでしょう。

豪華な出演者たち

さらに注目を集めるのは、豪華な出演者の数々です。常任指揮者の水戸博之は国内のオーケストラとの共演経験が豊富で、2024年にはサントリー音楽賞を受賞した音楽監督・山田和樹がサポートします。ピアノには国内外で高い評価を得ている北端祥人、ヴァイオリンには期待の若手演奏者、髙木凜々子が登場します。特に、R.ヴォーン＝ウィリアムズの《揚げひばり》では合唱とヴァイオリンの独特な絡みが楽しめます。