ミシェル・ダルベルトの来日40周年記念リサイタル
2025年5月13日(火)、東京都墨田区のすみだトリフォニーホール大ホールにて、フランスを代表するピアニスト、ミシェル・ダルベルトの来日40周年を祝う特別なリサイタルが開催されます。このプログラムでは、ブラームス、リスト、ラヴェルといった巨匠たちの名曲が演奏される予定で、観客はダルベルトの円熟の音楽体験を心ゆくまで堪能できることでしょう。
開催情報
本リサイタルは、東京メトロ「錦糸町駅」から徒歩5分というアクセスの良い場所に位置するすみだトリフォニーホール大ホールで行われます。チケットは、2025年2月6日(木)10:00からカンフェティにて発売が始まります。チケット料金は、S席が5,500円、A席が4,500円、さらに25歳以下の方には特別価格の2,500円(当日身分証明書提示必須)も用意されています。
ダルベルトの魅力
ミシェル・ダルベルトは、1975年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール、1978年のリーズ国際ピアノ・コンクールでの成功を経て、世界的な注目を集めたフランスの巨匠です。その豊かな音楽性と深い感性は、多くの著名オーケストラや指揮者との共演によってさらに磨かれてきました。
ダルベルトは、これまでのキャリアを生かしながら、ピアニストとしての真髄を探求してきました。特に、彼の演奏スタイルは「超ヴィルトゥオーゾ」と称され、その技術と感受性が見事に融合する様は、音楽の深淵に触れるような感覚を観客に与えます。
プログラム
今回の演奏では、以下の名曲が取り上げられる予定です。
- - フォーレ:バラード 嬰ヘ長調 op.19
- - シューマン:色とりどりの小品「5つの音楽帳」 op.99
- - ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲 第1巻&第2巻 op.35
- - ラヴェル:夜のガスパール
- - リスト:「ノルマ」の回想(ベッリーニ) S.394 R.133
これらの曲はいずれもヴィルトゥオーゾならではの高度な技巧を要求される作品ばかりで、ダルベルトの卓越した演奏がどのように表現されるかが楽しみです。
ダルベルトからのメッセージ
公演に寄せたダルベルトの言葉には、今回のリサイタルに向けた情熱が込められています。「このプログラムはピアニストとしてのレパートリーの中でも特に困難な曲を選んでおり、聴衆が心を揺さぶられるような瞬間を作り出したい」との思いが語られています。ブラームスの「パガニーニの主題による変奏曲」におけるテクニック的挑戦や、ラヴェルの幻想的な影響を含む全ての作品が、ヴィルトゥオーゾという概念を再考させるとのことです。
ダルベルトの音楽を通じて、彼の誇りである音楽の美しさと深さ、そして彼の長年の探求が生んだ感動を、一人でも多くの方に体感していただきたいと思います。彼の円熟の音楽的旅を、ぜひ私たちと共に味わっていただければ幸いです。