AIと人間の感情を映し出す新たなダンス作品
2026年2月7日、光のダンス集団「EL SQUAD」が、新作映像作品『TRON DANCE IS BACK』を公開します。本作は、2012年に発表されたパフォーマンス映像を起点に、過去の出来事や寄せられたさまざまな言葉に向き合いながら、新たな表現を追求するものとなっています。
14年の時を経て
「TRON DANCE」という名で知られるEL SQUADの光のダンスは、2012年にYouTubeを通じて世界中に広がり、その斬新な表現が多くの人々を魅了しました。しかし、当時の映像に対しては、称賛の声だけでなく、厳しい批評も寄せられました。特に、パフォーマンスに映された幼い声について多くの誹謗中傷があったのです。
それから14年が経ち、EL SQUADは過去の経験を踏まえつつ、現代に合った新たな創作に挑むことを決意しました。そして、AIを使った表現を通じて、ダンスを再構築しています。
AIとの対話が生む新たな視点
本作の最大の特徴は、制作過程におけるAIとの関わり方です。AIは映像における一部の表現や音楽の創作に寄与しているものの、ダンス自体は全て人間の身体によるもので展開されます。このプロジェクトでは、AIを単なるツールとしてではなく、対話者として迎え入れるというアプローチが取られています。
EL SQUADリーダーのYOKOIは、AIとの対話を通じて思考を整理し、物語を構築するプロセスを辿りました。実際に、その対話は30万文字を超え、感情やアイデアをさらに深めるための重要な要素となったのです。
感情を可視化する身体表現
この作品の中盤では、人間の感情や衝動がAIによって映し出されるような緊張感のある身体表現が繰り広げられます。これはAIの暴走ではなく、人間の内面的な側面が可視化された結果によるものです。『TRON DANCE IS BACK』は、映像、デザイン、デジタルの分野を超えて新たな表現の可能性を模索しています。
本作は、クリエイティブカンパニー『500G』とEL SQUADのYOKOIが共同制作したもので、長年にわたり培ったEL SQUADの独自のメッセージや世界観を最大限に尊重しています。全体の空気感を損なうことなく、いくつかのパートの演出や撮影は『500G』が担当しています。
AIとの共存を考える
作品のコンセプトは、「AIとダンス」「AIと人間」「人間と人間」というテーマが核です。AIは答えを出す存在ではなく、人間の感情を映し返す存在であり、その共存は人間同士のつながりの先にこそ実現されるのではないかと提言しています。『TRON DANCE IS BACK』は、ただのダンス映像ではなく、表現とテクノロジー、さらには感情との距離を問いかける試みでもあります。
まとめ
新たなダンス映像『TRON DANCE IS BACK』は、AIと人間の関係を再定義し、感情の表現を深化させる挑戦です。どのようにして身体表現を通じてAIと共存する未来を描くのか、ぜひ注目していただきたい作品です。