RADWIMPS山口智史と藤井進也准教授の特別対談が音楽界に新たな光を灯す

RADWIMPS山口智史と慶應義塾大学藤井准教授の特別対談

2025年10月12日、神奈川県川崎市の洗足学園音楽大学にて、特別対談「ミュージシャンズ・ジストニアを科学し、未知なる音楽表現へ」が開催されました。このイベントには、人気バンドRADWIMPSのドラマー、山口智史氏と慶應義塾大学の藤井進也准教授が招かれました。

イベントの概要

本対談は「洗足学園フェスティバル2025」の一環として行われ、特に音楽家に影響を与える神経疾患「ミュージシャンズ・ジストニア」に焦点を当てています。山口智史氏は自身がこの病と闘っている当事者であり、藤井准教授はその研究の第一人者として知られています。

山口氏は2009年に右足にジストニアを発症し、2015年からは無期限活動休養を発表。その後、農業や音楽技術開発に注力しています。藤井准教授は、音楽と科学の交差点で新しい研究を展開し、特にドラマーの身体科学に関する知見を掘り下げています。

対談の内容

当日は、両氏が研究の成果やこれまでの挑戦について熱く語り合いました。特に、YAMAHAと共同で開発中の新しい技術「声でドラムを奏でるシステム〈VXD〉」の実演も行われ、聴衆はその革新性に驚嘆しました。山口氏は、在学中に師事した松山修講師との特別共演も披露し、会場は一層盛り上がりを見せました。

聴衆の反応

この特別対談には、山口氏を励ますファンや教育機関関係者が多く参加し、会場は満席となりました。山口氏は感謝の気持ちを述べ、「支えてくれた方々との出会いに恵まれて、母校で演奏できること自体が特別な体験です」と語りました。一方、藤井准教授は「音楽と科学の境界を越えて新たな音楽が誕生することを期待しています」と、参加者へ心のこもったメッセージを送りました。