バーチャルプロダクションでリアル品質を追求した「Anemoi」
ソニーPCL株式会社は、新たなクリエイティブ拠点「清澄白河BASE」の取り組みとして、バーチャルプロダクションを活用したオリジナルコンテンツ「Anemoi」を公開しました。このプロジェクトは、自動車シーンをテーマにした映像制作であり、リアルかつ高品質な映像表現を追求しています。
「清澄白河BASE」におけるバーチャルプロダクション
「清澄白河BASE」は、ソニーPCLが展開するクリエイティブ拠点であり、2022年にオープンしました。ここでは、映像制作におけるさまざまなテクノロジーが活用されており、特にバーチャルプロダクション技術が注目されています。
バーチャルプロダクションとは、大型LEDディスプレイ、カメラトラッキング、そしてゲームエンジンを組み合わせた撮影手法です。これにより、リアルタイムでCGと実写を合成した映像が制作可能となります。今回の「Anemoi」もこの手法を駆使して制作されています。
「Anemoi」の制作背景
このオリジナルコンテンツの映像は、米津玄師や星野源のミュージックビデオを手掛ける映像ディレクターの林響太朗氏が演出を担当しました。また、楽曲はRyu Matsuyamaが提供しており、彼の音楽が映像に深みを与えています。
「Anemoi」は、先日公開された本編に続き、制作舞台裏を捉えたドキュメンタリーも公開されました。ここでは、林監督をはじめとする製作チームのインタビューを通じ、制作過程での思いや苦労を感じることができます。
制作ドキュメンタリーと撮影ポイント
今回の制作ドキュメンタリーでは、実際にどのように映像が作られたのかの過程が紹介されています。特に、バーチャルプロダクション撮影における自動車シーンの撮影ポイントに関する詳細解説もあります。
具体的には、車内から車外へのワンカットカメラワークや、夕焼けを背景にしたアングルのバリエーションなど、視覚的にも楽しめる内容となっています。また、海外アセットを使ったバリエーションやソニー独自の3DCG技術を活用したカットも見られます。
林響太朗が語る制作への思い
林響太朗監督は、「今回のプロジェクトでは、どうやって観客に映像の心を動かせるかが重要だった」と語っています。自然な映像美を追求する中で、Ryu Matsuyamaの楽曲と俳優の演技力が素晴らしい効果を生んでいると感じているようです。
今後の展望
ソニーPCLは、今後もバーチャルプロダクションを用いた新たな映像表現に挑戦していくとしています。「Anemoi」の成功を踏まえ、さらなるソリューションを提供していく方針です。
今後も「清澄白河BASE」の取り組みから目が離せません。バーチャルプロダクションの進化を感じながら、未来の映像制作がどう変わっていくのか楽しみですね。
公式サイトでは、「Anemoi」や制作ドキュメンタリーの全貌も確認できるので、ぜひ訪れてみてください。