江の島の空に舞い上がった500機のドローン、地域の伝説を紡ぐ新しいエンターテインメント

江の島の空に舞い上がったドローンたち

2025年8月19日、神奈川県藤沢市の片瀬西浜・鵠沼海水浴場で、VISIONOID株式会社が手掛けたドローンショー「江の島伝説天女と龍神」が初めて開催されました。この新たな文化的エンターテインメントは、約3万5,000人の観客を魅了し、海水浴場全体では5万7,000人が集まるという、コロナ以降の最多記録を更新する盛況なイベントとなりました。

伝説をテーマにした演出

このドローンショーは、日本有数の観光地である片瀬西浜・鵠沼海水浴場で行われ、毎年多くの来場者を迎える「江の島マイアミビーチショー“夏”花火」の前夜祭として実施されました。特に注目すべきは、江の島の伝説「天女と五頭龍」をテーマにしたストーリー構成が新たに導入されたことです。これにより、視覚的なインパクトとともに、地域の文化や歴史を共有する機会が生まれました。

声優・深見梨加氏のナレーション

本ショーでは、アニメ『美少女戦士セーラームーン』でセーラーヴィーナス役を務める声優、深見梨加氏がナレーションを担当しました。物語に音楽、空間演出が巧みに組み合わさり、観客は異世界に引き込まれるような没入感を体感しました。このような新しい形のドローンショーの可能性を示す演出は、地域文化の発信に貢献しています。

企画・運航の裏側

ドローンショーの企画・演出・プロデュースは、最先端の技術を駆使するVISIONOIDが担い、運航は株式会社SkyDriveが担当しました。地域の文化的背景や伝説を理解するためのエンターテインメントを目指し、自然と親しめる新たな文化発信を狙った取り組みです。

江の島海水浴場協同組合の栗原義忠理事長は、このイベントが地域住民や観光客にとって、楽しむことができる貴重な機会になったとし、今後も地域との新しいコミュニケーションのきっかけとなり、継続的な発展を望むとコメントしています。