冬の名作バレエ『くるみ割り人形』
バレエのクラシック作品として、冬の風物詩として親しまれている『くるみ割り人形』が、映画館で大観衆を魅了している。特に注目すべきは、ウクライナ出身の若手ダンサー、マリアンナ・ツェンベンホイが、クララ役に挑んでいることである。彼女はこの役を通じて成長していく少女の心情を、非常に繊細に表現している。
マリアンナ・ツェンベンホイの果敢な挑戦
ロイヤル・バレエでの『くるみ割り人形』は、1984年の初演以来、ずっと愛され続けている名作であり、今回の映画版でもその魅力は色あせることがない。マリアンナは、新たな視点でこのクララ役を演じるにあたり、自身の思春期を思い描いている。」
彼女は「クララは大人と子供の微妙な境界にいるキャラクターです。彼女は自らの感情に気づき、新たな出会いを楽しむ」と語る。実際、彼女が直面する初恋の体験や、ピュアな感情を表現するに当たっては、これまでの自分の成長を振り返る瞬間でもあるという。
成長を描く舞踏
『くるみ割り人形』では、大きな変化が舞台の中で描かれています。最初のパーティシーンでは、クリスマスツリーの下で遊ぶ子供のクララが、やがて大人になん器用に変化していく様を踊りで表現しています。マリアンナはその移り変わりを、「振付と音楽、そして舞台装置の変化が特に助けになっている」と感謝の意を示した。
特に彼女は、成長を示す瞬間を自らの解釈で演じることにもつながると付け加え、「役を自分自身に寄せる作業はとても楽しい」と語る。クララを初めて演じたときは22歳で、今は25歳。その間に、キャラクターへの理解が深まり、より多様な表現ができるようになったという。
クララと自分の共通点
「自らの若さやポジティブな性格が、クララと共通する」とも語る彼女。その好奇心旺盛さは、ウクライナから渡り新しい文化や価値観を吸収する中で育まれたもの。しかし、母国ウクライナを離れ、異国の地で挑戦する日々は、決して平坦ではないとも認識している。そうした中でも、マリアンナは自らの成長を確かに実感している。
日本の観客に向けたメッセージ
映画館で『くるみ割り人形』を鑑賞する日本の観客に向け、「私たちのバレエを応援してくれている皆さんに感謝したいです。この舞台が魔法のような体験に満ちていることを願っています」と熱い思いを伝えたマリアンナ。特に、金平糖の精と王子を演じるダンサーたちの素晴らしい舞踏は、見る者の心を掴むこと間違いなしだ。
「このような素晴らしい舞台を一緒に楽しみましょう」と締めくくる彼女の言葉は、多くのファンをさらに引きつける要素となるだろう。
終わりに
マリアンナの今後の活躍は目が離せない。映画『くるみ割り人形』は2月20日よりTOHOシネマズで公開中。彼女の成長を見逃さないでほしい。また、2月末には『ジゼル』での主演デビューも控えており、その活躍が楽しみである。