専修大学松戸高等学校合唱部、Nコン初出場で銅賞受賞
千葉県松戸市に位置する専修大学松戸高等学校(通称「専松」)合唱部が、2023年のNHK全国学校音楽コンクール(Nコン)に初出場し、見事に銅賞を獲得しました。この快挙は、彼らの強い想いや努力が結実したものであり、多くの感動を呼び起こしました。
Nコンへの強い願いと努力
合唱部の部長、大西七花さんと副部長の古川ひば里さんは、共に中学時代から合唱の道を歩んできました。中学時代には、新型コロナウイルスの影響で大会が中止になるなど苦しい状況が続きましたが、彼女たちは合唱部の活動を大切にし続けました。特に、先輩たちの夢を引き継ぎ、全国大会への挑戦は彼女たちの心に常にありました。
「声楽アンサンブルコンテスト全国大会」が中止になった経験を持つ彼女たちは、「来年こそは全国に行ってほしい」と願う先輩たちの気持ちを胸に、みんなで力を合わせる決意を固めました。
一致団結した練習
昨年、先輩が引退した後、専松合唱部の生徒たちは「全国に向けて最後まで全員でやり切ろう」との目標を掲げました。今年から制限が解除されたことで、全員で一緒に歌える環境が整いました。最初は各自の意識がバラバラだったものの、何度も話し合いを重ね、意識を統一。特に、ハーモニーを作るための「聴き合い練習」に取り組むことで、一体感を生み出しました。毎週5日間の練習だけでなく、朝や昼休みなど自発的に練習時間を設け、全員が全国出場へ向けて真剣に取り組みました。
関東甲信越大会の興奮
Nコン関東甲信越大会を迎えた際、部員たちは会心の演奏を発表しました。そこでの成功の瞬間、大西さんは「全員で泣いた」と振り返ります。その場面では、顧問の松井理恵先生が「私だったのでは(笑)」と冗談交じりに話すなど、和やかな雰囲気が漂っていました。松井先生が選んだ自由曲「Harukaze(春風)」は、エネルギーと表現が豊かで専松合唱部にぴったりな曲でした。
全国大会へのチャレンジ
全国大会当日、大西さんは「このメンバーでの歌が最後だと思い、感謝の気持ちを込めて歌いました」と振り返ります。古川さんも「昨年『うたコン』で立ったNHKホールの舞台で再び歌えることが嬉しかった」と感想を語り、そこには多くの思いや夢が込められていました。実際、専松合唱部は見事に銅賞を受賞し、夢に視界を得ました。
成長と未来への期待
松井先生は、3年生の成長を称え、「0を1にするのは本当に難しいこと。その覚悟を持って道を切り開いてくれた」と高く評価しました。次の世代へ向けたメッセージも忘れない彼女たち。古川さんは「結果だけでなく、部活を楽しむ中で成長してほしい」と語り、大西さんも「仲間を信じ、共に素晴らしい音楽を作ることが大切」と未来を見据えています。
専修大学松戸高等学校合唱部は、次の世代が新たな道を切り開くことを期待しながら、さらなる高みを目指して頑張っていくことでしょう。これからも彼らの成長と活躍に目が離せません。