シャンソンの祭典、第63回「パリ祭」開催決定
フランス革命記念日である7月14日を日本では「パリ祭」と呼び、1963年に石井好子が初めてシャンソンの祭典として開催したイベントです。今年2025年、62年間続いてきた「パリ祭」は、7月7日と8日の2日間、文京シビックホールにて63回目の開催を迎えます。今回は63組のアーティストが集結し、シャンソンの魅力を存分に表現します。
63回目のテーマは「パリの秘密」
今年の開催テーマとして選ばれたのは「パリの秘密」。このテーマのもと、ミステリアスなパリの街の魅力を探求し、観客を幻想的な世界へと誘います。日替わりのゲストとして、鬼無里まりさんとチャラン・ポ・ランタンさんが登場し、祭典の華を添えます。
プログラムの内容
第1部
オープニングでは、1946年にモーリス・シュヴァリエが歌った「パリのエッフェル塔」、2022年革命記念日の式典でキャンディス・パリーゼが披露した「F.R.A.N.C.E」の二曲が飾られます。オペラ座やフランス映画、そして外来曲にちなんだ秘密にも触れる予定です。魅力的なシャンソンの数々が披露され、観客の心を掴みます。予定曲目には「愛の讃歌」や「ジャッキーラ・ボエーム」、「ミラボー橋」などが含まれています。
第2部
続いては、石井好子生誕100年を記念したCDに収められた日本でも有名な童謡から始まり、「反戦歌」のコーナーへ移ります。シャンソンには多数の反戦歌があり、今なお多くのアーティストによってカバーされています。この部では、男女の恋愛を歌った深い歌詞や、フランス文化が漂うシャンソンの魅力が表現されます。特に「クラリネットをこわしちゃった」や「リリー・マルレーネ」といった名曲が予定されています。
フィナーレ
最終的には、「歌おう愛の歓びを」と「パリ祭」という二曲で締めくくられます。「歌おう愛の歓びを」はミッシェル・サルドゥーの「CETTE CHANSON-LA」を元にした歌詞で、石井好子の発案により第41回パリ祭から歌われ続けています。
パリ祭全日程
- - 2025年7月7日、8日: 文京シビックホール(東京)
- - 2025年7月12日: 北國新聞赤羽ホール(金沢)
- - 2025年7月14日: 愛知県芸術劇場(名古屋)
- - 2025年7月18日: 神戸文化ホール(神戸)
- - 2025年7月20日: ルネスホール(岡山)
- - 2025年7月21日: ベル・カントホール(尾道)
- - 2025年7月未定: 日本シャンソン館(群馬)
チケット販売は3月25日から開始され、各種プレイガイドやオペレーター対応にて入手可能です。
パリ祭実行委員会が主催し、多くのシャンソンファンが全力で楽しむ場となることが期待されています。