新潟から世界へ、VACANCE NIIGATAの新たな挑戦
2025年3月27日、東京都渋谷区に本社を置く株式会社VACANCEが、新潟県に新たな拠点『VACANCE NIIGATA』の本格稼働を開始します。この新拠点は、新潟の持つ独自の魅力を最大限に引き出し、グローバルな文化交流の架け橋となることを目指しています。ゲーム、映像、アート、音楽、食など多様なエンターテイメント分野において、新潟の文化を世界に発信する取り組みが期待されています。
新潟の文化とエンタメのポテンシャル
日本のエンターテインメント産業は近年、世界的に注目を集めています。経済産業省によると、アニメや音楽などのコンテンツ産業は約5兆8千億円の海外売上を達成しており、今後もさらなる成長が見込まれています。特に新潟県は、漫画やアニメ制作が盛んな地域で、市には数多くの有名漫画家が出身です。例えば、「ドカベン」の水島新司や「るろうに剣心」の和月伸宏など、名だたるクリエイターが新潟を代表する存在です。
新潟県は、アニメーション制作会社が5社存在するなど、多くのクラフトマンシップが息づく土地です。2023年には新たに8社が設立され、アニメ産業がますます拡大しています。また、新潟の食文化もおおきな魅力の一つで、米をはじめとする農林水産物の生産は全国トップレベルです。特に米菓や清酒など、日本独自の食が海外で高く評価されています。
重なる課題と新潟の未来
しかし、新潟県は人口減少という課題にも直面しています。1997年には249.9万人を達成した地域も、現在はその数を減らしています。総務省の報告によると、2024年には5782人が県外に転出すると予測され、このままでは地域の活力が失われる可能性があります。
こうした現状に対し、VACANCE NIIGATAは新潟の魅力を内外に発信し、エンタメや食文化の強化を図ることで、新潟の未来を切り開く役割を果たそうとしています。映像制作の強みを活かし、地域企業や学生との連携を深めることで、従来の枠を超えた新たな価値を創造することを目指しています。
長期的な視野での挑戦
リモートワークの普及により、物理的な距離にとらわれずに新潟をサポートすることが可能となりました。しかし、地域に根ざした取り組みが必要であることも実感しています。そのため、VACANCEは新潟にオフィスを構え、地域住民や企業と密接に連携しながら、新潟の持つ可能性を最大限に引き出すプロジェクトを推進していく所存です。
コンセプト設計やブランディング、映像制作、販売・PRなど多様なフェーズにおいて、新潟のクリエイティブ産業を支援し、力強い未来を築くためのパートナーとして活躍することが画策されています。
VACANCEのビジョン
株式会社VACANCEは、日本の魅力を世界に広めることをミッションに掲げており、エンタメ産業や食文化を中心に、地域の特徴を生かして、グローバルな文化交流を促進するプラットフォームを構築しています。地域の発展を助けることこそが、私たちの最終目標であり、これからもその期待に応えるよう努力を続けてまいります。
新潟の魅力を世界中に広めるための新たな一歩として、VACANCE NIIGATAの活動が地域にどのような変化をもたらすのか、今後の展開に大いに期待が寄せられています。