子どもたちに贈る魔法のオペラ『しろくまの王さま ヴァレモンの物語』
2025年9月、東京芸術劇場での『しろくまの王さま ヴァレモンの物語』が開催されます。このオペラは、サラダ音楽祭の一環として子どもたちに向けて制作された特別な作品で、物語はノルウェーの童話を基にしています。オペラの主役である勇敢な少女ラグナが、愛するしろくまの王さまを救うために冒険に出る姿は、多くの子どもたちに感動を与えることでしょう。
想像力をかき立てる物語
ラグナは、夢の中で出会ったしろくまの王さま・ヴァレモンと互いに愛し合っていますが、ある約束を破ったことで彼はトロールの女王にさらわれてしまいます。愛する者を取り戻すために、ラグナは一人で困難な旅に挑みます。途中、暗い森や猛吹雪の山を乗り越え、さまざまな試練に立ち向かい、ついにはトロールの城にたどり着きます。この過程で彼女が発見するのは、愛と勇気の真の意味です。
菅尾友による演出
本作の演出と台本の日本語翻訳を手がけたのは、菅尾友氏です。彼は子ども向けオペラの演出経験が豊富であり、ドイツ・コトブス州立劇場の首席演出家としても名を馳せています。菅尾氏は、「このオペラを通じて子どもたちが新しい世界を味わい、大人たちが童心に帰ることを願っています」と語っています。彼のビジョンによって、この作品は現代の観客に共鳴する物語へと昇華されています。
音楽の魅力
音楽は、オーストラリアの作曲家であるエレナ・カッツ=チェルニンによって作曲されており、彼女は子どもや若い聴衆のためのオペラ作品で定評があります。カッツ=チェルニン氏の音楽は、リズミカルでカラフルな旋律が特徴で、観客を魔法の世界へといざないます。オーケストラと歌手たちが同時に織りなす音楽のハーモニーは、子どもたちの心を掴み、大人たちに感動を与えることでしょう。
公演情報
公演は2025年9月の14日と15日に行われ、劇場は東京芸術劇場シアターイーストです。チケットは一般が3,000円、小学生から高校生が1,500円と、子どもたちが楽しめる価格で提供されています。ただし、未就学児は入場できません。詳細は東京芸術劇場のウェブサイトで随時更新されています。
魅力的な出演者たち
公演には、注目の若手歌手が出演します。ラグナ役にはソプラノの種谷典子氏、ヴァレモン役にはバリトンの小野寺光氏、ストーリーテラーには神原愛可氏がそれぞれキャスティングされています。歌手たちは、観客に特別な体験を提供することでしょう。また、オーケストラの生演奏とのコラボレーションが、より多彩で魅力的な舞台を演出します。
この特別なオペラは、子どもたちに夢の世界を見せる良い機会です。新たな冒険に挑戦し、心を奮い立たせる物語にぜひご期待ください。サラダ音楽祭の一環として、東京芸術劇場が贈る本格的なオペラ体験をお見逃しなく!