映画『イミディエイト ファミリー』が6月19日から公開され、ウエストコースト・サウンドの背景に迫る音楽ドキュメンタリーとして注目を集めています。この作品では、名曲の裏で支えてきたセッション・ミュージシャンたちの姿が描かれ、その音楽への愛が鮮明に映し出されています。
本作の焦点は、ウエストコースト・サウンドを作り出した偉大なミュージシャンたちにある。ジェイムス・テイラー、キャロル・キング、リンダ・ロンシュタット、ジャクソン・ブラウンといったアーティストのレコーディングやツアーで重要な役割を果たしてきたダニー・コーチマー、ワディ・ワクテル、リーランド・スクラー、ラス・カンケルの4人の功績を掘り下げています。これらのアーティストの曲が生まれる背景には、彼らの”もうひとつの家族”とも言える関係性があったのです。
初日のトークイベントは、恵比寿ガーデンシネマで開催され、実際に彼らと深い関わりのある人々が集まりました。登壇者には、カントリーシンガーのKEIKO WALKER氏、音楽ライターの白井英一郎氏、通訳・翻訳家の前むつみ氏が名を連ね、司会は笹峰愛氏が務めました。彼らはそれぞれの視点から、この音楽の偉大さを語り合いました。
トークは、全員が「世界一好きなドラマー」と称えるラス・カンケルに関する話題からスタート。KEIKO氏はラスのスネアドラムの音とそのパフォーマンス能力を絶賛し、白井氏も彼のドラムがリンダ・ロンシュタットのコンサートでどのように心に響いたのかを振り返ります。前氏も1980年のジャクソン・ブラウンの来日公演の感動を語り、その瞬間が音楽の記憶として如何に強烈であったかを説明しました。
いずれの登壇者も、4人のセッション・ミュージシャンの絆は作品中でよく表現されていると口々に述べました。白井氏は、彼らがスタジオワークを優先しながらもツアーに出た理由を引き合いに出し、その音楽が歴史に残る名盤へと変わっていった様子を伝えました。
映画の特別映像として故デヴィッド・クロスビーが語るビートルズのコンサートでの出来事も公開され、多くのファンの心を掴んでいます。数々の名曲を生んできた彼らの歴史を理解し、当時の情熱を感じることのできる作品となることでしょう。上映劇場ではトークイベントも予定されており、ファン必見の内容が盛りだくさんです。
今回の映画『イミディエイト ファミリー』は単なる音楽ドキュメンタリーではなく、裏方で支えあったミュージシャンたちがどのように音楽の世界を築き上げていったのか、そして彼らの関係性がどれほど深いものであるかを体感させてくれる内容となっています。5人組のセッション・ミュージシャンたちを通じて、ウエストコースト・サウンドの魅力を改めて発見し、音楽の旅路を共に歩んでいるかのような感覚を味わうことができるでしょう。映画は全国のシネマでも上映されているため、お見逃しなく!