音楽ユニットrelier、孤立解消に向けたテーマソングをNPOへ提供

音楽ユニットrelier、孤立解消のための新曲「ひとかけ」をリリース

ボカロPや歌い手出身のコンポーザーからなる音楽ユニット「relier」（ルリエ）が、子どもの孤立解消に向けたご活動で知られるNPO法人「PIECES」の設立9周年を記念して、公式テーマソング「ひとかけ」を制作しました。この楽曲は2025年6月22日より各種音楽ストアで配信される予定です。

楽曲の制作背景

relierがPIECESのために楽曲制作を行った理由は、孤立や分断を解消するためには市民一人ひとりの優しさやささやかな行動が重要であるとの強い共感から来ています。メンバーである駒木優も、かつて他者の行動に救われた体験を持っており、音楽を通じて誰かの希望になりたいという思いが、PIECESの「やさしさの循環」というビジョンと強く結びついています。

魅力的な楽曲「ひとかけ」

楽曲名「ひとかけ」は、人として互いに大切に思い合う気持ちや温かなつながりを表現した壮大なバラードとして完成しています。この曲の歌詞には、子どもも大人も尊厳が大切にされる社会を築くというPIECESの目指すビジョンが反映されており、日常の中で誰もが持つ小さな勇気や温もりをそっと後押しするように設計されています。

また、relierの特徴でもある繊細なアレンジや温かなメロディーが合わさり、聴く人々に感動を呼び起こす仕上がりとなっています。

孤立問題の深刻さ

子どもの孤立は、信頼できる支援者が周囲にいない状況から生じ、他者や社会に対する信頼を失ってしまう危険性があります。この問題を解決するためには、地域社会で信頼できる者同士が支え合う環境づくりが求められています。

現在、都内の児童相談所では、一人のワーカーが100人以上の子どもを担当しているという厳しい現実があり、不登校や発達障害の支援が求められる家庭では、精神的なサポートを受けるために長期間待たなければならない状況が続いています。

市民の想いが鍵

子どもたちの育成には、安心できる他者の存在が必須です。心に小さな傷を抱えている子どもにとって、その傷が広がる前に癒し合える仲間がいることが、何よりも大切です。このような関係を築き続けるためには、地域や社会の中で「やさしさ」を循環させる文化を育てる必要があります。

PIECESは一般市民に向けて、育成プログラムや啓発活動を展開。地域で少しずつ積み重ねられる小さな優しさが、子どもたちの信頼感を育むきっかけとなります。

「ひとかけ」のリリース

本楽曲「ひとかけ」は、誰かの行動が別の誰かの勇気となる日常の中での小さな奇跡や優しさを表現したものです。相手の反応が思い通りでない場合も多いですが、その思いを持ち続けることがむしろ未来へつながることを描いています。

楽曲のリリースは2025年6月22日から各音楽配信サービスで行われ、NPO法人PIECESのYouTubeチャンネルではオリジナルミュージックビデオも公開予定です。