復刻版『初等科音楽』
2026-01-14 06:28:22

戦時下の音楽教育を今に伝える復刻版『初等科音楽』の魅力とは

復刻版『初等科音楽』の新たな光



2026年1月14日、戦時中に国民学校で使用されていた音楽教科書『初等科音楽』の復刻版が発刊されることが決定しました。この復刻版は、初等科3〜6年生用の音楽教科書全四冊をまとめたもので、占領政策によって多くの楽曲が墨塗りされ、削除された歴史を乗り越え、当時の楽曲をそのまま収めています。

音楽教科書の中の呪縛



戦時中、音楽教育は国家意識を強調する道具として利用されていました。唱歌を通じて国民意識を育てるため、さまざまな曲が教科書に掲載されていましたが、戦後の占領政策により、多くの楽曲は「不適切」とされ、削除や墨塗りの対象となりました。今回の復刻版は、こうした戦時下の背景を再評価し、当時の音楽教育がどのような曲を通じて伝えようとしていたのかを明らかにします。

掲載される楽曲たち



復刻版には、「紀元節」「天長節」「ひよどり越」「小楠公」「靖国神社」「日本海海戦」「広瀬中佐」「水師営の会見」など、戦後に封印された数多くの楽曲が収められています。これらの楽曲を通じて、子どもたちがどのような価値観や世界観を学んでいたのかを考察することが可能になります。

塩入清香氏の魅力的な解説



本書の巻末には、歌手であり参議院議員でもある塩入清香氏による解説が添えられています。彼女は、日本の音楽がどのように西洋音楽と融合し、そして戦後の教育において「君が代」や唱歌が何を意味していたのかを、自身の体験を交えながら分かりやすく解説しています。この解説により、復刻版は単なる教科書の再現にとどまらず、当時の音楽教育の意義や背景を理解するための重要な資料となっています。

ピアノ伴奏音源も登場



この復刻版に合わせ、掲載された楽曲のピアノ伴奏音源が別売でリリースされることも発表されています。さらに、特別収録として塩入氏による「君が代」の歌唱音源も収められており、これにより声楽と器楽の融合を体験することも可能になります。

書籍情報



  • - 書名: [復刻版]初等科音楽
  • - 著者: 文部省
  • - 解説: 塩入清香
  • - 仕様: A5並製・184ページ
  • - ISBN: 978-4802402491
  • - 発売日: 2026年1月14日
  • - 本体価格: 1500円(税別)
  • - 発行元: ハート出版
  • - 商品URL: Amazonで見る

まとめ



『初等科音楽』の復刻版は、戦時中の音楽教育の実態を知るための貴重な資料であり、音楽教育の意義を再評価する良い機会となります。また、塩入清香氏の解説を通じて、ただの歴史的資料としての価値だけでなく、現代における音楽教育のあり方を考えるきっかけにもなることでしょう。この復刻された教科書が、どのように受け入れられるのか、今後の動向に注目です。


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