ウィスパーボイスで人気のナース型アンドロイドが登場!
ヤマハ株式会社は、2023年7月16日に「VOCALOID6」専用のボイスバンク『AI ナースロボ_タイプT』を発表しました。この新しいボイスバンクは、イラストレーターの松尾粥(捨て犬A)氏が手掛けるキャラクター「ナースロボ_タイプT」の声を基にしたもので、特にそのウィスパーボイスが特徴です。これまでも、ナースロボは数多くの音楽作品に使われて人気を集めてきましたが、今回のボイスバンク化により、その歌声をさらに多彩に楽しめるようになります。
新技術での表現力豊かな歌声
「VOCALOID」は、2003年に初めて発表された歌声合成技術で、ユーザーが歌詞とメロディーを入力することで、さまざまな歌声を生成することができます。このたび発売されるボイスバンクは、AI技術を用いてよりナチュラルで表現力豊かな歌唱を実現するため、新しい合成エンジン「VOCALOID:AI」を搭載した「VOCALOID6」の特長を最大限に活かしています。また、7月16日には新バージョンの「VOCALOID Editor Ver6.7」がアップデート予定で、ウィスパーボイスの魅力を引き立てるためのコントロール機能「Air(エア)」の範囲も拡大される予定です。
ここで注目したいのが、ウィスパーボイスによる「ささやくような歌声」が実現できる点です。開発者たちは、よりリアルな感情表現を追求し、クリエイターが求めるニュアンスを歌声に込めることができる新たな可能性を提供します。
さまざまな機能に対応
本ボイスバンクは、クリエイターが自身の歌唱データに基づいた歌い方を再現するための「VOCALO CHANGER(ボカロチェンジャー)」機能にも対応しています。これにより、ユーザーは日本語、英語、中国語を自在に織り交ぜた歌唱を楽しむことができるようになります。また、様々な音楽制作ソフトとの統合を深め、よりスムーズな歌声合成を実現するためのプラグイン「VX-β」も兼ね備えています。これによって、クリエイターたちは一層幅広い音楽表現の追求が可能となります。
デモソングとキャラクター紹介
『AI ナースロボ_タイプT』のデモソングとして、サツキによる『さよならアポトーシス』が公開されています。この曲を通じて、新ボイスバンクの音色や表現力を、ぜひ多くの人に体感してもらいたいと思います。
ナースロボ_タイプTは、「倉成町私立病院」のキャラクターであり、医者によって作られたナース型アンドロイドです。その特徴的なウィスパーボイスは、聴く人に優しさを伝えると共に、癒しを与えてくれることで定評があります。今回のボイスバンクは、新たに描き下ろされた衣装デザインで登場し、ファンにとっても見逃せないアイテムです。
クリエイターにやさしい環境
現在、音楽業界においてデジタル技術の進化は目覚ましいものがあります。特に、音声合成に関する技術は大きく進歩しており、クリエイターたちに新たな表現の可能性を開いています。ヤマハの『AI ナースロボ_タイプT』もその一環として知られており、クリエイターたちにとっての新たな手助けとなるでしょう。新しいボイスバンクの登場により、多様な音楽ジャンルでの利用が期待されます。この機会にぜひ、自分の音楽制作に取り入れてみてください。
公式サイトと動画リンク
詳しい情報やデモソングは、ナースロボの
公式ウェブサイトや
公式YouTubeアカウントで確認できます。
新たな音楽の世界を開く『AI ナースロボ_タイプT』の魅力を、ぜひ体験してみてください。