温もりの音色で被災地へ想いを届けるクリスマスコンサート

温もりの音色で届ける被災地への想い

滋賀県守山市にある「ライズヴィル都賀山」にて、2025年12月11日に行われる 「近江より被災地への想いコンサート」。このイベントは、2011年に開始された東日本大震災をきっかけに始まり、14年もの間、地域の音楽家たちが協力しながら実施されてきました。174回にも及ぶこのコンサートは、毎月11日に行われ、被災地への想いを音楽でつなげ、風化させないための大切な取り組みとなっています。

特に、12月の公演ではクリスマスをテーマにした特別な内容となっており、出演者にはChorus Crayon（コーラスクレヨン）、指揮に桑原真紀子、ピアノに吉田桂子が登場します。彼らのハーモニーによって、会場全体が優しさに包まれ、心温まるひとときが提供されます。クリスマス装飾に彩られた会場で、季節を感じる楽曲や心が和むメロディーが響くことでしょう。

この活動は、前身となった「メモリアルコンサート」の精神を引き継ぎ、多くの音楽家と地域の協力によって続けられています。第1回目が2011年11月11日に開催され、以来、毎月11日に実施し、震災の発生時刻である14時46分には参加者全員で黙祷を捧げてきました。2024年からは新たな場所となるライズヴィル都賀山西口での開催に移行し、この12月11日で第15回を迎えます。

コンサートの収益は地域を通じて被災地へ寄付されるため、参加者皆様の募金が直接的な支援となります。入場は無料で、会場には募金箱が設置されるので、ぜひご協力いただければ幸いです。

吉田桂子さんの思い

音楽家協会代表の吉田桂子さんは、「被災地への想いを音楽で届ける」というこの取り組みに誇りを持っています。彼女は、今回のコンサートの目的について語ります。「災害を忘れず、音楽で被災地を応援したい」との強い意志を持って、県外からも多くの音楽家が参加し、共同でこの使命を果たしています。自然災害は今も増加しており、悲しみを抱える方々への支援がより重要になっています。今後も、守山市から被災地の力になりたいという思いを届ける活動を続ける意向を示しています。

クリスマスの寒空の下で、参加者の心に温かさをもたらす音楽が響き渡るこのコンサート。ぜひ、皆さんもこの特別なひとときを体験し、共に願いを寄せてください。