Bunkamura(運営:株式会社東急文化村)は、1989年の開館以来、心豊かな文化・芸術の発信基地として多くのイベントを行ってきました。現在、オーチャードホールを除く各施設は休館中ですが、これを逆にチャンスと捉え、さまざまな場所での新たな挑戦に取り組んでいます。2025年には、モーツァルトのオペラ《ドン・ジョヴァンニ》を都立大学にて上演するという大きなプロジェクトが待っています。この作品は、現代美術作家・杉本博司とのコラボレーションにより、音楽と視覚芸術が融合した新たな形に仕上がります。指揮は鈴木優人が担当し、バッハ・コレギウム・ジャパンのアンサンブルが参加します。
さらに、東高円寺のセシオン杉並では、フラメンコギター兄弟によるコンサートや、ピアノデュオ「レ・フレール」など、アーティストとの直接的な出会いを通じて、音楽の深みを堪能するシリーズを展開します。特に徳永兄弟のフラメンコは、エネルギッシュなギタープレイとダンスが織り成す特別な時間となるでしょう。
歌舞伎町のTHEATER MILANO-Zaでは、蓬莱竜太の書き下ろし最新作《おどる夫婦》が上演されます。これは、長澤まさみと森山未來が主演を務め、リアルな夫婦の10年にわたる物語を描き出します。彼らの人生における短いようで長い時間が、舞台上でどのように展開されるのかにご注目ください。
渋谷では、シアターコクーンが特別復活し、若手俳優たちの新作ミュージカルを上演します。松尾スズキの手がけるこの作品では、古典をもとにしたストーリーが展開され、観客を楽しませます。
また、Bunkamura館内では渋谷のストリートカルチャーに焦点をあてたアートプログラムが行われます。新進アーティストによる展示やパフォーマンスを楽しむことができ、未来の文化の姿を感じられる貴重な機会です。
最後に、駅近の映画館「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」とギャラリー「Bunkamura Gallery 8/」も、日常的に文化を楽しむ場として多様なプログラムを提供します。
このようにBunkamuraは、休館を新たな取り組みの機会と捉え、多彩な文化イベントを各地で展開します。心を動かす芸術の数々を、ぜひお楽しみください。