インスピレーションを受けたプレゼンテーション
2024年12月、大阪市で行われたイノベーション・マネジメントの国際学会「ISPIM Connects Osaka Conference」で、DICT創設者の山本晋也が招待講演と研究発表に登壇しました。彼が披露したのは、従来のプレゼンテーションスタイルから一歩進んだ、オリジナル楽曲を駆使した革新的な発表です。
DICTの魅力と歴史的背景
DICT(Design, Innovation, Co-Creation, Technology)は、2022年に山本晋也によって設立され、Web 3.0やDAOを基盤とする社会実験コミュニティです。東京都渋谷区を本拠地に、全国に複数の拠点を持っており、先進的なイノベーションの実現を目指しています。今回の国際学会において、山本はそのリーダーとして独自の視点からイノベーションの未来を語りました。
ISPIM(International Society for Professional Innovation Management)は、1973年に始まり、初の国際会議はノルウェーで開催されました。今回の学会では、世界中の研究者や専門家が集まり、イノベーションと経済成長に関する議論が繰り広げられました。山本は、その中で自身の研究とDICTの新たな取り組みを紹介しました。
音楽による感情の共鳴
山本はプレゼンテーションにおいて、独自の音楽レーベルである「DICT Records」から制作した楽曲を用いました。特に、フラクタルなコンセプトを体現する楽曲『A Fertile Grove』(作曲: munero)や、他にも『水光を紡ぐ人魚』や『Jack o' the Wisp』などがプレゼンテーションに組み込まれ、参加者への感情的な訴求を図りました。
彼はこの方法を「登壇者を演奏者として捉えた直感的なプレゼンテーション」と表現しており、音楽を視覚と聴覚の両方で訴えかける手段として利用しました。楽曲と映像を同期させ、視覚的にプレゼンテーションの内容を強調しながら、聴衆に深い印象を与えることを目指しました。
法政大学の院生たちの発表
また、山本が指導する法政大学経営大学院の大学院生たちもそれぞれの研究内容を発表しました。これらの発表では、DAOやWeb 3.0を基盤にした看護、教育、国際協力の取り組みについて、具体的な事例とともに議論を展開しました。彼らの発表は、若い世代の視点からの新しいアイデアやアプローチを反映しており、イノベーションに対する情熱が伺えました。
講演の意義と未来への展望
山本は、2024年からISPIMのScientific Panelに参加することが決定しており、今後の研究活動への期待も高まっています。彼の取り組みは、イノベーションの促進のみならず、社会全体への影響を目指しています。
さらに、今回の会議における興味深い取り組みの一つが、未来医療国際拠点「Nakanoshima Qross」へのツアーでした。このツアーでは、医療や介護に関する革新が具体的にどのように展開されているか、参加者たちが直接確認する機会が与えられました。
山本の講演および展示は、単なる研究の発表に止まらず、創造性と技術の融合がどのように社会を変革し得るかをを示す貴重な事例となりました。彼が提唱するWeb 3.0/ DAOの未来に期待が高まる中で、今後も彼の活動から目が離せません。