佐野晶哉が挑む音楽朗読劇、東京公演が間近に
2025年1月30日(木)に有楽町朝日ホールで開幕する音楽朗読劇『ひまわりの歌〜ヘブンズ・レコードからの景色〜』。この作品は、Aぇ! groupの佐野晶哉が主演を務め、2月8日(土)まで東京で上演される予定です。この公演は、過去に上演された『ヘブンズ・レコード』を新たに脚本を刷新し、震災の記憶を再確認することを目的とした作品です。
フォトコールと共に行われた取材会では、佐野や波岡一喜、貴城けいが公演に臨む意気込みを語りました。本作は、阪神淡路大震災から5年後の神戸を舞台に、4つの物語がオムニバス形式で展開します。生演奏や映像は切ないながらも前向きな姿を描き出しており、観客に強いメッセージを届けます。
震災からの再生を描くドラマ
物語の舞台となるのは2000年夏、震災からの再生を求める人々の姿が描かれています。オープニングでは、中古レコード店『ヘブンズ・レコード』の物語がスタート。そこには、音楽に詳しい店長とミュージシャンを夢見るバイトのタケルが登場します。
第1話では、震災の悲しみを背負った父親が『ヘブンズ・レコード』を訪れ、愛する息子を失った痛みを抱えながら家族との関係に苦しむ様子が描かれます。このドラマは悲しみを超えて前に進もうとする家族の姿に心を打たれます。
公演の振り返りと意気込み
フォトコールの後、佐野は神戸公演を振り返ります。「たくさんの地元の方たちの思いを受け止めながら走り抜けてきました」と述べ、東京公演に対して改めて覚悟を持って挑むことを強調しました。彼は、初日の感動的な瞬間を思い出しながら、「お客さま全員が『あの日から30年経ったんだな』と噛み締めていらっしゃった」と語ります。
貴城も震災の当時の心情を明かし、「初日を迎えられることはとても意味がある」と語りました。また、波岡は震災の個人的な経験を共有し、観客と感情が共有できる舞台であることの大切さを語りました。
絆を深めるキャストたち
公演を重ねるごとにキャスト間の絆が深まり、取材会では和気あいあいとした雰囲気が漂いました。波岡は佐野の人柄や才能を高く評価し、貴城も佐野の成長に驚かされている様子が印象的でした。
佐野は、震災を通じて多くのことを学び、両親と話し合いながら物語に向き合ってきたと強調しました。そして、「この舞台が何かの架け橋になれたら」と語り、全力で演じる意気込みを示しました。
公演情報
音楽朗読劇『ひまわりの歌〜ヘブンズ・レコードからの景色〜』は、岡本貴也の作・演出による作品です。神戸公演は既に終了し、次は東京公演に向けて準備が進められています。
全席指定で料金は9,800円(税込)、詳しい情報は
公式サイトをご覧ください。皆さんのご来場をお待ちしております。