くにおんフォルテピアノ
2025-04-09 13:32:20

国立音楽大学が誇る新たなフォルテピアノ「くにおんフォルテピアノ」誕生!

新たな歴史の幕を開ける「くにおんフォルテピアノ」



国立音楽大学が設立100周年を記念して、18世紀の名工アントン・ワルターによるフォルテピアノの複製を製作しました。「くにおんフォルテピアノ」と名付けられたこの楽器は、キャンパス内に植えられたシンボルツリーの木材を一部使用しており、学生たちが誇るべき宝物となっています。この複製楽器は、鍵盤楽器製作の専門家である太田垣至氏の手によって完成されました。

「くにおん」とは何か?



「くにおん」は国立音楽大学の愛称であり、教育や研究の新たな世紀を迎えるコンセプトとして位置づけられています。この理念のもと、新たに製作されたフォルテピアノは、コンサートやサマースクール、企画展など、様々な場面で大いに活用される予定です。また、楽器学資料館を訪れる学生や見学者にも試奏の機会を提供し、その魅力を体感してもらえるよう工夫されています。

フォルテピアノの意義



フォルテピアノは、鍵盤楽器の進化において重要な役割を果たしてきました。特にモーツァルトやベートーヴェンといった作曲家の初期作品を学ぶ場合、18世紀後半のフォルテピアノの音色に触れることが不可欠です。しかし、オリジナルの楽器は大変貴重で、演奏には注意が必要です。この点で、複製楽器の存在は、教育や研究において大きな価値を持ちます。特に現代の演奏家にとっては、歴史的背景を理解するための貴重な手段となるでしょう。

記念イベントの詳細



「くにおんフォルテピアノ」のお披露目コンサートは、2025年4月18日(金)18:30から国立音楽大学の講堂小ホールで開催されます。このコンサートでは、ピアニストの久元祐子氏によるレクチャーもあり、「フォルテピアノでの演奏体験を現代のピアノ演奏に活かす」をテーマに、音色や奏法の違いについて詳しく語ります。また、ヴァイオリンの永峰高志氏やソプラノの長島剛子氏とのアンサンブルにより、18世紀の音楽の響きが再現されます。

お席は無料ですが、事前の申し込みが必要なので、詳細はこちらのリンクから確認してください:お申し込み

さらに、トマシュ・リッテル氏によるリサイタルも予定されています。2025年6月27日(金)のこのイベントでは、モーツァルトやベートーヴェンの作品を「くにおんフォルテピアノ」で演奏します。

その他のプログラム



その他にも、2025年12月11日(木)にはフォルテピアノ奏者の平井千絵氏が出演するレクチャーコンサートや、2025年4月16日(水)から7月30日(水)までの企画展「ピアノ製作家たちの偉業」が予定されています。また、8月にはフォルテピアノのサマースクールを開催する予定です。

これから国立音楽大学は、この「くにおんフォルテピアノ」を中心に、より多くの人々に音楽の美しさと奥深さを伝えていくことでしょう。楽器学資料館への訪問やイベントへの参加を通じて、一緒にその歴史を体験してみませんか?詳しい情報は楽器学資料館の公式サイトで随時更新されます。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: 国立音楽大学 フォルテピアノ 太田垣至

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。