永守コレクションギャラリー二周年イベント
2025年3月27日、永守コレクションギャラリーは開館二周年を迎え、特別なトークショーを開催しました。このイベントにはファッションデザイナーのコシノジュンコ氏と永守文化記念財団の代表理事、永守重信氏が登壇し、魅力的な対談を繰り広げました。
右側に座るコシノジュンコ氏、左が永守重信氏。
トークショーのテーマ
このスペシャルトークショーでは、「100年以上の時を超えて今に受け継ぎ次世代に継承する“ファッション”と“技術”」をテーマに、両者がそれぞれの活動や価値観について語りました。永守氏は自身の幼少期に触れたオルゴールの思い出を語り、「本物に触れ、聴くことこそが憧れを育む重要な体験であり、夢を持つことが大切」と強調しました。また、デジタル化が進む現代において、アナログ音楽の魅力を広めたいというメッセージも伝えました。
一方、コシノ氏は自身のパリコレクション出展経験について触れ、世界に向けた日本の伝統文化の素晴らしさを再認識したと語りました。彼女は「好きなことを見つけ、本気で取り組むことが次世代に必要だ」と力強いエールを送りました。
リプロダクション事業
続いて、永守氏は新たにスタートした「リプロダクション事業」について紹介しました。この事業は、精巧なからくり機構を持つオートマタを次世代に繋げる取り組みであり、昨年末から本格的に開始されました。特に、現代に蘇らせた「ワルツを踊る少女」には来場者から驚きの声が上がりました。オートマタの複雑な仕組みや美術工芸品としての魅力が改めて評価された瞬間でした。
春の特別展
また、同ギャラリーでは2025年3月21日から5月27日まで春の特別展「ラヂオの詩~谷川俊太郎コレクション~」が開催されています。この特別展では、詩人・谷川俊太郎氏の愛したラジオコレクションを通じて、音楽再生装置の歴史を振り返ります。オルゴールから蓄音機、さらにはラジオまでの進化を、個性的なデザインとともに体験できる貴重な機会です。
関連イベントとして、谷川賢作氏によるピアノコンサートやワークショップ、フォトスポットなど多彩なプログラムも用意されています。これらを通じて、来場者は楽しみながら音楽と文化を学ぶことができます。
結び
永守コレクションギャラリーは2016年に設立された公益財団法人であり、音楽や美術の歴史的価値を紹介することに力を入れています。開館から2周年を迎えた今も、世界に誇る貴重なコレクションを通じて、多くの人々に感動を提供し続けています。今後の展覧会やイベントにも期待が寄せられています。
詳細については
永守文化記念財団および
永守コレクションギャラリーの公式サイトをチェックしてください。