矢井田 瞳の25周年弾き語りツアーが感動的なフィナーレを迎えた
2024年4月4日、東京のWWWXで行われた矢井田 瞳の弾き語りツアー「GUITAR TO UTA 24-25」が見事に終了しました。この公演は、デビュー25周年を記念して全国25ヶ所で約8ヶ月にわたり行われたロングツアーのファイナルとなりました。
公演はアイルランドの伝統音楽を流しつつスタート。矢井田がギターを持って登場し、最初の曲「マーブル色の日」で観客を一気に引き込む。ここからは彼女の魅力的な弾き語りが続き、徐々に会場の雰囲気は一体感に包まれていきました。その中で流れた「さらりさら」では、ポジティブなエネルギーを感じさせるメッセージが観客に届きました。
MCで、「今回のツアーへようこそ! 日本全国を巡り、皆さんからもらったパワーをここで放出したいと思っています」と語る矢井田 瞳。その言葉には、ツアーを通じて得た感謝の気持ちがにじみ出ていました。
続く曲では、孤独感を描いた「一人ジェンガ」や、切ない想いを表現した「雨の降る街」が聴かれ、彼女の音楽性の深さに触れる瞬間が続きます。MCの中で「弾き語りは身一つでやるので、服は着てるけど、裸でステージに立ってるような気持ちです」との一言には、彼女の音楽に対する真摯な姿勢が表れていました。
また、観客からのリクエストに応える形で、童謡「にじ」も披露される場面がありました。柔らかく温かい歌声が会場を包み、さらに「かまってちゃん。」や「間違いだらけのダイアリー」といったポジティブな楽曲で会場が活気づきました。観客の手拍子や声援が交じり合い、より一体感が深まりました。
後半には代表曲「Go my way」や「B'coz I Love You」などが次々と演奏され、感動的なクライマックスを迎えました。矢井田のボーカルは力強さと温もりを兼ね備え、聴衆を癒しながらも高揚させる不思議な魔力を持っています。特に、「Life’s like a love song」のフィナーレでは、〈LaLaLa...〉が会場に響き渡り、多くのファンが感動に包まれました。
ライブ終演後、セットリストプレイリストの公開が発表され、その中には今後のイベント情報が盛りだくさん。8月にはファン投票によるリクエストライブが開催されることも決定し、期待が高まります。彼女はこの25周年を経て、さらなる音楽の可能性を探求し続けることでしょう。
矢井田 瞳は、歌とギターを通じて多くの人々に感動を与え続けてきました。アニバーサリーイヤーの活動を通じて、彼女の音楽はより多くのファンの心を捉え、これからも進化し続けることが期待されます。彼女の音楽旅は、まだまだ続きます。
この日のステージは、彼女の25年のキャリアの集大成であり、聴く者に深い感動を与えた素晴らしいものでした。これからも矢井田 瞳から目が離せません。
Text by 森 朋之
Photo by スエヨシリョウタ